プログラマー志望で情報系の学部への進学を考えていた足立さん。けれど、「大きな仕事の一部ではなく全部に携わりたい」と進路を変え、セイカのメディア表現学部を選んだ。「最初は何もできない人間だった」と言う足立さんが今取り組むこととは?
※掲載内容は取材時のものです
※掲載内容は取材時のものです
学習障害の中に、文字を読みづらい読字障害と文字を書きづらい書字障害っていうものがあるんですが、その2つをいかに一般の方に知ってもらえるかが僕の研究テーマです。
体験型のメディアアート作品を制作したり、情報処理学会で論文を発表したりもしてます。
作品としては、まず不完全な文字の破片が書いてあるタイルを体験者に並べてもらう。そして、それを文字認識機能でスキャンしてみる。
すると、自分の書いた文字と結果として出てくる文字が違う書字障害の感覚を擬似体験できるんです。実際に体験してもらうことで、言葉で説明する以上に伝わるものがあるんだって実感してます。
学習障害をもつ人って1クラスに1〜2人の割合でいるらしく、案外珍しくないんです。僕も書字障害をもっているんですが、障害そのものの困難さに加えて、周囲から理解されづらい困難さも感じてきました。
だからこそ、アートを使って多くの人に自然なかたちで理解してもらえたらって思ってます。
研究や制作以外では写真が好きで、そこから派生して旅行も好きになりました。
何にもない田舎の駅に降りて、カメラ片手にぶらぶら歩いてたら、地元のお年寄りから話しかけられて小一時間話し込んだり(笑)。
そういう出会いも面白いです。それと、今は落語をしてる友達と落語のVtuberをやろうと計画中です。
セイカは規模は大きくないけど、その分濃い大学。カリキュラムも先生との距離も学生の個性も。専攻に関わらず、やりたいことができる環境です。
僕はセイカで人の特技を1から100に伸ばせる人になりたいっていう目標ができました。落語Vtuberもその一歩ですが、将来的には色んな特技をもつ人が最大限活躍できる場所をつくるのが夢なんです。