セイカには、入学してから好きなことややりたいことを見つける人もいれば、子どもの頃から変わらない好きなことを探究する人もいる。牧さんは後者。「根本が変わらないのが自分の良さ」だと言う牧さんにセイカでの日々と今後の企みを聞いてみた。
※掲載内容は取材時のものです
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高校は普通科でしたが、授業や美術部の作品をセイカ主催の高校生向けコンペ「SEIKA AWARD」に出してくれる学校だったんです。
それがきっかけでセイカを知り、私の好きなことの「全部乗せ」みたいなメディア表現学部に惹かれたんですよね。
入学前は個人作業が中心だと思ってたんですが、意外と友達と企画や制作の話をすることが多くて、そこから共作に発展したり、いい意味で雑に役割を振ってくれたりするんですよ(笑)。
メディア表現学部はみんな違うことをしてて、考え方も違ってるから面白いです。
子どもの頃から読書と絵を描くことが好きで、今も紙媒体を制作するゼミに入ってます。
学外でも2年生の必修科目「エクスターンシップ」で知った名古屋の「港まちアートブックフェア」に友達とZINEを出品したり、SNSを通してCDジャケットのデザインを請け負ったりもしてます。
制作をしてると自分が大切にしてるものに気づくことが多くて。私、人はいつかは死んでしまうんだと気づいた幼稚園の時の記憶を鮮明に覚えてるんです。
他にも手に貼ってたシールが消えてしまって号泣したり、とにかくなくすことへの拒絶心が強かったんです。今思ったら「執着心ヤバ!」っていうぐらい(笑)。
進級展では亡くなった祖母をテーマに本をつくったんですが、伝えたいことを伝えきれなくて。卒業制作では人や物、記憶も含めて「なくす」という言葉をテーマにした連作をつくりたいと思ってます。
絵や写真を使って、ひとりで展示ブースを埋められるぐらい作品をいっぱいつくって自分にとっての大切なものを表現したいですね。